スペシャルインタビュー 岩木登|ハイクオリティなオリジナル写真集・作品集制作の【art+books|アートブックス】


INTERVIEW

写真家

岩木 登photographer / Noboru IWAKI


最先端技術の両面インクジェットプリンター、キヤノン「DreamLabo5000」による出力とプロによる製本。 今回は同様の品質でより多様なサイズ展開のフォトブック「IJBOOK」で写真集を制作された自然写真家、岩木 登さんに制作の感想をお伺いしました。

―写真集を制作されたきっかけを教えてください。

「DreamLabo5000」による写真集を見せてもらってその画像に驚いたのです。 それで、ポートフォリオ用に作ろうと思いました。

―品質について具体的な感想を教えてください。

色のトーンが深い。解像度も高い。CMYKの出版物とはまるで違う。

―紙の面質はマット調の「サテン」を選択していますが印象はいかがでしょうか。

上質感が高い。気に入っています。

―今回1冊を制作後、100冊を増刷、自主販売をされたと伺いました。
写真集を購入された方の反応はいかがでしょうか。

皆さん絶賛されていました。素晴らしいという反応ばかりです。100冊は一ケ月で完売しました。

―今回の「ワッカ」の見どころを教えてください。

ワッカとはアイヌ語で「大切な水」という意味です。八甲田山系の水をめぐる風景をセレクションしました。青森にはアイヌ語地名がたくさんある。そのあたりの歴史背景についても記述している。ワッカの父なる山、ワッカのほとばしる力を見せる滝、表紙や中ページにも掲載している「ワッカダマリ」とは沼のことだが、ワッカダマリは美しさの象徴、ブナ林や生き物たちはワッカが作り出す生態系と豊かさの子供達です。




―「art+books」サイト内の「art+bookstore」で岩木さんの作品の販売が開始されます。(※1)
在庫リスクなく1冊からの受注生産販売が可能な委託販売サービス 「art+bookstore」の印象について具体的な感想を教えてください。

写真集制作の新しいスタイルとして広がればいいと思う。質の高い「作品集」と呼べるような写真集を欲しいと思う人はたくさんいると思う。現状のオフセット印刷でそのレベルを出すのは難しい。

―岩木さんの今後の活動展開について教えてください。

青森に残された稀有な自然の意味を考えながら当分ここの写真をじっくり撮り続けます。

―最後に、写真集を作ろうか迷っているユーザーさんへのメッセージをお願いします。

手に取ってみれば違いがわかるはずです。どうぞ質の高い作品集を作ってください。 WEBに劣る中途半端な印刷物では写真集の文化は廃れてしまいますから。

―ありがとうございました。



- PROFILE

岩木 登(イワキ ノボル)

1953年青森県十和田市に生まれる。
1979年立教大学社会学部を中退し、フリーランスの写真家となる。
JPS(日本写真家協会)会員 1982年ガリバースタジオ設立(六本木)(1999年恵比寿に移転)
2012年青森県十和田市焼山に移住。

   ホームページ http://iwakino.com/
   ブログ  http://iwakino.blog15.fc2.com/

出版・出演
   1993年  六本木「アートボックスギャラリー」で個展「幻色の都」
   2003年  NHK総合テレビジョン「小さな旅/20周年特別番組 東京/夜の光景」に出演
   2006年  写真集「南八甲田の森をゆく」出版
   2009年  キヤノンカレンダーの撮影を担当
   2010年  BSジャパン「キヤノン プレミアムアーカイブス写真家たちの日本紀行」に出演
   2011年  写真集「峡谷に宿るもの」(東奥日報社)出版

写真展
   2009年「源流の核(コア)—滝とゴルジュ」<キヤノンオープンギャラリー>
            「原生の鼓動」<キヤノンギャラリー銀座、梅田、仙台、名古屋、福岡、札幌>
            「原生の鼓動+」<十和田市現代美術館 企画展>
   2011年「峡谷に宿るもの」キヤノンギャラリー銀座、仙台、梅田、モンミュゼ沼津・沼津市庄司美術館 企画展
   2012年「北の森に宿るもの」<新宿ゴールデン街「十月」、津軽伝承工芸館、青森県立郷土館 ほか多数>