INTERVIEW
写真家
山﨑 友也photographer / Yuya YAMASAKI
取材:本間泉 撮影:Kim
最先端技術の両面インクジェットプリンター 、キヤノン「DreamLabo5000」による出力と
プロによる製本。素材、色の再現性に拘ったワンランク上の写真集、「art+books」。
今回は、レイルマンフォトオフィスの代表である、鉄道写真家、山﨑友也さんに「CP+2016特別企画、限定写真集「わたらせ ~My favorite, heart-filled railway~」制作の感想を
お伺いしました。
■品質について
―世界最高品質のインクジェットフォトプリンター「DreamLabo 5000」を使用したインクジェット写真集「IJBOOK®」を制作して頂きました。実際に写真集を手に取ってみた感想をお願いします。
鮮やかで綺麗ですね、プリントアウト。染料ですよね。雨など、オフセット印刷では出ないところが出ています。これを体験した人は皆思っていると思いますよ。
今まで僕も何冊か写真集を作っているけど、(再現性に関して)妥協するしかなかった。
商業印刷は限界があるから、色見本を作ってもあまり意味がなかった。今回は初回の色校正から希望に近い形が出ていたと思う。
―製本やサイズのご感想をお聞かせください。
デカイ!迫力ありまよね。この大きさでこのクオリティ、間違いなく安い!
小さいのもいいけど、大きく作る方が品質に合っている気がします。
うん、大きい方がいいな。小さいのはもったいない!
―印刷クオリティはいかがでしたか?
インクジェット印刷が綺麗でいいね。オフセット印刷では再現できない色や、暗いところも表現したいようにしっかりとでていますね。
―紙の面質は半光沢調の「ラスター」を選択していますが印象はいかがでしたか?
大満足です!
指紋もつかないし、紙の厚さもいいね。高級感がある。
今回はテーマに合わせてラスターにしていますが、用紙は3種類から選べるから、作風によって上手く使い分けたいね。鉄道は基本メカなのでグロスが合いますよね。サテンはわりと古い写真とか、モノクロとか、粗い感じも合う。
―価格についてはいかがですか?
オフセット印刷の写真集品質とは違う。まず、そこをわかっていただきたい。
知らない人が価格だけ見て「値段が高い」というのはもったいない。写真集を切って(作品として)売れる位のクオリティですよ。切って飾ったら自宅が作品展の会場になるんですからね。そう考えると作家の作品を一人占めできるんですよね。一般の方でも決して高くないと感じると思いますよ。
―鉄道写真との相性はどうでしたか?
いいですね。染料の方が黒の締りがいい。
暗部のディテールはビックリする位でるよね。こんなに出ると思わなかったよ(笑)