INTERVIEW
写真家
小澤 太一photographer / Taichi KOZAWA
IJBOOK品質でつくる「ワンランク上の写真集」

―今回の写真集「レソト日和」の出力クオリティで一番のお気に入りを教えてください。
(悩。笑。)

―レソト日和の展示も含めて(お気に入りを)公言したことってありますか?
ん、そういえばないですね。
―じゃあ是非。写真集の中では、ということで。
決めましょう!じゃ、パッと開いたところにしましょうか(笑) んー。通常印刷だと出にくいシャドウ部分。諦めますもんね、これは。 出ないな、潰れるって。 (ページをめくりながら)これとか展示した写真より綺麗。 暗部が大事な写真は「印刷では出ない」「使ってがっかりしちゃう」っていうことが多いんですけど、今回のレソト日和は黒のシャドウ部分がすごい大事だと思っていて、それがすごくきちんと出ているから良かった。 染料、ラスターとすごくあってたな、と。 決めた。これかな。黒がきちんと出ている写真!

―購入された方々の反応はいかがでしたか?
それも大満足。全部大満足って言ってるね(笑)。
誰が見ても瞬時にわかるクオリティの差があるんだな、というのは感じています。
プロはゴールが見えていて、それに対して、すごい、すごくない、との評価があると思うんです。でも、一般の方はそうじゃないところで、例えばどこで反応するかっていうと、「すごく色綺麗だね」とか、本当に感覚だけでも反応が出ているっていうのは感じました。全然知らない方も
「写真の内容を抜きにしても印刷すごいね」っていう方もたくさんいて、それは写真家としても嬉しいと思います。印刷が良いとしっかり見てくれるし、自分が逆の立場だったとしても、すごい印刷があったらまずそこに食いついて、内容もより深く見ていくことができると思うので。そこをきっかけに写真を深く見てくれている人がいたのも、今回の本を作ったときの感想かな。
大きいのは制作をする側としては予算のこととか、在庫のこととか考えると中々難しいので
1冊から作れる写真集だからこそチャレンジできました。これにしてよかったな、と思います。
―小澤さんはこれで2冊目の写真集になりますが、写真集を作成する魅力とは なんですか?
簡単に言うと残すっていうことなんですけど。 でもね、これ、やった人にしか分からないんですよ。作った喜びとか、感覚とか。 僕も今まで色んな方、諸先輩方に写真集はまだなのか、と言われていて、残すことの大事さは教わっていたんですが、やっぱり中々作るのって大変じゃないですか。 でも、作ってみると新たなドアが開くんですよ。それは、本当にやってみて「あ、こういうことなのか」っていうのをそこで知った感じ。今まで言われていた「残すことって大事だよ」っていうことが、実感として例えば見る目が変わる、とか人に届けられる、とか。これはすごいなって思う。 写真展は期間も限られているから、後で見ていただくことが出来ることも作る意味ですね。 で、その時に簡単なフォトブックだと展示のサンプルイメージ位にしか見れないものを、(IJ BOOK品質は)同じ位、またはそれ以上に見せられるな、と思いますね。
―2冊目の写真集、「待望の」だったとファンの方から伺いました。
(笑)ファンの方々なんてそんなにいないし、簡単になんて出せないですよ!
正直なところ、今の時代、写真集の形式に囚われないのであれば、それなりのものはそんなに手間なく出せると思うんです。でも、良いもの、残すもの、っていう感覚でいうと中途半端なものは作れないな、って思うんですよ。そういう意味でも今回は大満足。自信持って見せられます。
多分、僕の写真展を見てない人がこの写真集を見ても僕のこと、良く感じてもらえると思う。
大きいこととか、印刷のクオリティが良いことで、勝手に一人歩きするなっていう感じがしていて。それもこの印刷ならでは、かな。大きさのリアリティのところと印刷の品質のところ。
いいですね。